1973年頃
Mercedes Benz 250C ( W114 ) '72


ここまでで謙介のクルマ歴はすでに40年以上、ついにようやくメルセデスの登場である。
現在も全世界の車業界において、トップの座を君臨し続けている自動車メーカー。そんなメルセデス、縦目時代のミディアムクラス、6気筒 2.5L 2Drクーペ・スタイル。
が、しかし謙介本人いわく、「自分の意思で乗ったクルマではない」と、どこかで豪語していた。そのせいなのか、大切に乗っていたようにはとうてい見えず、ベンツマークが大きく入ったホイルキャップも外した状態で、やや雑に「足」として愛用していたように感じる。意図的なのか、ホワイトカラーのボディもいつもそれほどキレイではなかったように記憶する。ところがそれらがまた、なんとなく格好良くも見えたものだ。
当時はこの車のハンドルをもちろん自ら握り、山中湖のVANガローや、あちこちに出向いていた記録も多数ある。
VAN最後期を過ごした車でもあり、謙介氏が乗った最後の「大型車」かもしれない。