45年目のTAKE IVY上映会

2010年秋、石津事務所は45年前にアメリカのアイビースクールを撮影 編集した16mm映画「TAKE IVY」の映写会を催した。
石津謙介プロデュースのこの映画は、昭和40年(1965年)、石津祥介をリーダーとする総勢8名のスタッフが、本場アメリカのアイビー校で、本物のアイビーリーガースを撮影したもの。
映画チームは撮影したフィルムを持って帰国。編集に取りかかる。
BGMは「上を向いて歩こう」(1961年)「こんにちは赤ちゃん」(1963年)の作曲で、当時一世を風靡した中村八大が、自らのバンドを率いて即興で演奏してくれたオリジナル曲が使われている。出来上がったフィルムは1965年8月からヴァンヂャケットの「TAKE IVY アイビーフェスティバル・イベント」として大々的な全国キャンペーンで映写され多くのアイビーファンを魅了した。
ところがこのフィルムはいつの間にか行方不明となり幻のフィルムといわれていた。

今回映写されたものは、撮影時監督を務めた小沢協氏が2009年亡くなられた折、ご遺族が遺品の中より新品のフィルムを発見。石津事務所に寄贈して頂いた大変貴重なもの。当日は45年ぶりにTAKE IVY撮影隊のメンバー「石津祥介 くろすとしゆき 長谷川元」にスチールカメラマン「林田明慶」の4名が顔を揃えた。
2010年は、婦人画報社刊「TAKE IVY」がアメリカで復刻され、大変話題になっていたこともあり、映写会は多数の元VAN社員・関係者・また多くのアイビーファンで大盛況であった。