VANの牧場物語
 
牧場の入手

話しはひょんなことからスタートした。
1973年(昭和48年)の春、VANのアイスホッケーチームVAN GUARDSと友好関係にあった岩倉組から、
「VANさん、北海道の牧場を買わないか」という話しが飛び込んで来た。7万5千坪で500万円。
場所は日高の新冠。日本では競走馬の有名な産地である。
「面白いなあ」というのが当時の石津副社長の感想。馬を育てながら、社員の研修や福利厚生に使える。
VANの保養所は箱根や熱海ではないだろう。まさに"COME ON SPORTSMAN"のVANにふさわしい。
当時「VAN新館」と呼んでいた、キラー通りに面した営業ビルの屋上広告を年間500万円で契約しようか
迷っていた石津祥介は「同じ500万円なら牧場の方が面白い」と役員会に図り、全員の賛同を得る。
もちろん石津謙介社長の大賛成があったことは言うまでもない。
石津祥介副社長は北海道へ飛び、日高地方新冠町の現地を視察してから、苫小牧の株式会社岩倉組
(現 株式会社イワクラ)で、契約の運びとなり、いよいよVANの牧場作りがスタートする。